劇団ラチェットレンチとは

2010年4月──。

後ろに回れば空回り、ならば前に進むしか無い。

『劇団 ラチェットレンチ』はそんな心意気の中、旗揚げとなった。
それから年に二作。オリジナル戯曲での公演を都内で行う。

初期は「オカルト」「人情噺」にサスペンス要素を掛け合わせる作品が続くが、第四回公演にして、劇団の指針となる作品が誕生した。
それが、徹底的に笑いを排除したクールなサスペンス作品、『曇天プラネタリウム』である。

この作品がそれ以降に続く作品の礎となり、 『カット・バック・サスペンス』と呼ばれるラチェットレンチの作風へと昇華した。

また、ラチェットレンチのもう1つの顔である「落語」。
これは第六回公演『梅咲く、時雨』で初お目見えとなった。
「落語のネタをそのまま、演じるんじゃ芸が無い」との考えから、 カット・バック・サスペンスの手法で落語家一門に巻き起こった事件の顛末を描いた。
それに手応えを覚えた翌年、2014年9月。

初めて賞レースに参加した我々は、第八回公演『落伍者。』にて、優秀賞を獲得する事となる。
そして、2015年9月。南大塚ホールで行われた記念すべき第10回公演『落伍者、改。』が押しも押されぬ劇団の代表作となった。

現在、ラチェットレンチは第11回公演を終え、劇団として改革の年を迎えている。

主宰であり脚本、出演をしていた【大春ハルオ】は、代表と肩書を変え、脚本のみでの参加となり、
旗揚げから共に歩んで来た【礼央】は名を【新井礼央】とし、二代目の主宰と演出を一手に引き受ける事となった。
更には、従来からの劇団員である【相本結香】【井上賢史】に続き、
【浅見優佳】【吉田桃子】【三浦熊太郎】【並川可奈】が新加入し、第12回公演へと向かう。
改革の第一歩。